当サイトについて

かつて、マンドリンオーケストラはひとつの確かな文化的な力を持っていました。大学のサークル、地域の社会人団体——全国各地に根を張り、演奏会のたびに客席を埋め、世代から世代へと受け継がれてきました。私自身も、その連鎖の中で音楽を学び、仲間を得た一人です。

しかし今、その連鎖がゆっくりと細くなっています。指導者や演奏者の高齢化が進み、後継者不足に悩む団体が増えました。質の高い演奏会が開かれても、情報は各団体のサイトやSNSに散在したまま届かない。マンドリンオーケストラの音楽を聴きたい人が演奏会を探せずにいる。マンドリンオーケストラに入りたい人が団体を見つけられないでいる。そうした小さなすれ違いが積み重なって、音楽の場が少しずつ失われていく——その過程を、私は長年にわたって目の当たりにしてきました。

そして、もうひとつの問題があります。楽譜のことです。

「弾きたい楽譜が、どこにあるかすらわからない」

弾きたい曲があっても楽譜が手に入らない——演奏者として何度も経験してきたことです。あの団体が持っているらしいと聞いても、つながりがなければ融通してもらえない。そもそも、誰が何を持っているかすら把握できないことの方が多い。どこかの棚に眠ったまま次の人の手に届かない楽譜が、いったいどれだけあるのか。解散した団体のことを思うたびに、その重さが頭をよぎります。

だからこそ、楽譜バンクという機能を設けました。弾きたい楽譜に出会える場所を、誰かが大切にしてきた編曲譜を次の演奏者に渡せる仕組みを、ここに作りたかった。それが、マンドリン音楽の財産を守ることにつながると信じています。

このサイトは、そうした状況への強い問題意識から生まれました。

全国の演奏会情報・団体情報・楽譜を一か所に集め、マンドリンオーケストラに関わるすべての人がつながりやすくなる場をつくりたいと思いました。演奏者が発信でき、聴衆がアクセスでき、次の世代の演奏者が入り口を見つけられる——そのような基盤を、一人の愛好家として整えようと考えたのです。

商業的な動機はありません。特定の団体から利益を得るつもりも、肩入れするつもりもありません。ただ、この音楽が続いてほしい。情報が散逸し、担い手が高齢化し、やがて誰も全体像を把握できなくなる前に、できることをしたかった。それだけが動機です。

私自身についての詳細は、控えさせていただきます。

現役の演奏者として活動しており、国内各地のマンドリンオーケストラとのつながりを持っています。その立場上、素性を明かすことには一定のためらいがあります。マンドリン界は広いようで狭く、運営者の所属や人間関係が、情報の公平な掲載に影響してはならないと考えるためです。

ただ、このサイトに掲載されるすべての情報は、同じ演奏者としての責任感のもとで扱っています。修正・削除のご依頼には誠実に対応いたします。掲載基準は一貫して保ちます。

マンドリンオーケストラを愛する一員として、信頼していただければ幸いです。

マンドリンオーケストラHUB 管理者:夢